自動車保険って本当にいろいろあって、どれにすればいいのか難しいですよね。そんなあなたに、自動車保険を選ぶ際のポイントをお教えします。


他人のための賠償保険とは

自動車保険を構成する基本部分2つのうち、最も重要なのが「他人のための賠償保険」。なぜなら、事故の相手方により、こちらが負担しなければならない損害賠償額は変わってくるからです。

賠償保険は他人を死傷させた場合の“対人“、他人の車や家屋などの財産を壊した場合の”対物“の2つで構成されており、対人は自賠責保険の補償を超えた部分について保険金が支払われます。

対人の保険金額は、2億円を超える場合、無制限で設定します。なお、いうまでもないことですが、無制限とはいえ、支払われる保険金は被害を受けた人の立場や状況を加味して算定されわけですから、事故が起これば、どんな場合でも無制限に保険金が支払われるという意味ではありません。

なお、対人賠償保険から支払われている事故1件当たりの平均保険金は100万円弱ですが、死亡事故における賠償額では、5,000万円超の賠償事案の割合が20%を超えています。一方、対物事故では、請求1件あたりで支払われる保険金の平均額は22.5万円と少額ですが、高級品の積荷や家屋へ与えた損害などで、総損害額が数千万円を超える高額事故も起きています。

私たちは事故の相手方を選ぶことはできません。この2つの部分についての保険金額は、できる限り高めに設定しておくほうが安心でしょう。